- 「Journal of Medical Internet Research」にて、SkinNTDsモバイルアプリの第一段階の検証研究結果が公開された。このアプリは、熱帯病や一般的な皮膚病の診断と治療を支援することを目的としている。
- この研究は、カタルーニャの企業Universal Doctorが開発し、世界保健機関(WHO)が所有するアプリの効果を検証するもので、ガーナとケニアの専門家による好評を得ている。
- 研究は、Universitat Oberta de Catalunya(UOC)のeHealth Labの主任研究員Carme Carrionと、同大学の研究員Mireia Canoが主導している。
- アプリの使いやすさが高く評価されており、使用者の国籍、皮膚科における経験、技術知識のレベルにかかわらず、その受け入れが良好であることが示された。
- 第二段階の研究は、ケニアでのフィールドワークを通じて、新たに統合された人工知能(AI)機能の検証を行う。
- このアプリは、12の熱帯病と24の一般的な皮膚病の診断と治療の知識向上を支援することを目指している。
- 第二段階の研究では、250から500の症例を用いてAIアルゴリズムの評価を行う予定である。
【感想】
- この研究は、低・中所得国での皮膚病診断の改善に貢献する可能性が高いと感じます。特に、AI技術を取り入れることで、より正確かつ迅速な診断が可能になることが期待されます。
- また、アプリが国や技術レベルに依存しないことから、多くの国で広く利用できる可能性があると考えられます。これは、健康格差の解消につながる重要なステップと言えるでしょう。
- WHOとの連携によるこの種のイニシアティブは、全世界的な健康問題への対応において、デジタルツールの役割がますます重要になっていることを示しています。
元記事: https://www.uoc.edu/en/news/2024/validation-WHO-app-to-detect-skin-rare-diseases