要約:

  • Visual Studio Code(VS Code)には、Microsoftだけが使用を許可されたAPIが含まれており、これにより子会社のGitHubがコードエディタの代替手段よりも優位に立っている。
  • VS Code自体はオープンソースではないが、Code-OSSはオープンソースであり、無料のVS Code製品の基盤となっているが、完全に同じコードは含まれていない。
  • VS Codeは無料であるが、収益性の高いサブスクリプションベースのオプションと組み合わせて使用することができ、これにはGitHub Copilot Enterpriseが含まれており、MicrosoftのAIコーディングツールが主にOpenAIモデルで動作している。
  • Visual Studio Code 1.93では新しいGitHub Copilot機能が導入されている。
  • Microsoftは提案されたAPIを不安定として説明し、Visual Studio Marketplaceに追加されるアドオンの使用を禁止しており、このため、そのマーケットプレイスは異なるアドオン間で実際には公平な競争ではない。
  • Microsoftが自身に与えた特権については議論の余地があるが、会社は買収や統合を通じてコード編集において支配的になっていることは明らかであり、GitHub、VS Code、購入したOpenAIテクノロジーの統合は競合他社が対抗することができない団結した姿勢を示している。

考察:

Microsoftは競合他社を排除し、規制当局がそのような行動に抵抗することを余儀なくされているという点で、批判を浴びている。Microsoftはサービスを統合し、競合を排除する傾向があるが、これ自体は収拾がつかないほど悪質なものではない。ただし、Microsoftは独占的な立場を築きつつあり、特に欧州の規制当局はこのような行動に抵抗している。最終的に、Microsoftの支配的な立場は、コード編集において買収と統合を通じて成立しており、その影響力は強大である。


元記事: https://www.techzine.eu/news/devops/125562/microsoft-gives-itself-exclusive-access-to-vs-code-proposed-apis/