要約:
- IBMはGraniteファミリーの大規模言語モデル(LLM)に最新のGranite 3.2を追加し、ビジネス向けに小規模で効率的なAIソリューションを提供することに焦点を当てている。
- Granite 3.2には、論理的ステップに問題を分解するための実験的なCoT(chain-of-thought)推論機能が追加されており、多段階の推論、計算、意思決定を必要とするタスクの処理能力が向上している。
- CoTはGranite 8Bおよび2Bバージョンで利用可能であり、開発者は推論をプログラム的にオンまたはオフに切り替えることができる。
- IBMは新たに20億パラメータのVision Language Model(VLM)を導入し、ドキュメント理解タスク向けに設計されている。
- Granite Guardian 3.2はAIセーフティモデルの最新バージョンであり、プロンプトと応答のリスク検出を強化している。
- IBMはAIをよりアクセス可能でコスト効果的にする戦略の一環として、すべてのGranite 3.2モデルをApache 2.0ライセンスでHugging Face上で利用可能にしている。
感想:
IBMのGranite 3.2は、ビジネス向けに小規模で効率的なAIソリューションを提供するための重要な発展であると言えます。特にCoT推論機能の追加は、多段階の推論や計算が必要なタスクの処理能力を向上させるという点で画期的です。さらに、VLMの導入やAIセーフティモデルの強化など、IBMの取り組みはAI技術をより安全で効率的に活用するための重要な一歩となっています。
元記事: https://www.zdnet.com/article/ibm-granite-3-2-adds-enhanced-reasoning-to-its-ai-mix/