- スコットランドのスタートアップ企業Malted AIが、シード投資として600万ポンドを確保したことを発表。
- この投資ラウンドはHoxton Venturesが主導し、Creator Fundとエンジェル投資家も参加。
- これにより、Malted AIの資金総額は700万ポンドに達する。
- Malted AIは、大規模モデルの出力を小規模モデルに精製する技術を開発。
- 同社の技術により、企業は特定の分野に特化した小言語モデル(SLM)を用いて、コストを10分の1から100分の1に削減しながら問題を解決できる。
- 金融および法務分野の企業がすでに最初の試験運用でこの技術を利用しており、2024年の残りの期間にさらなる展開が計画されている。
- 共同創設者でありCEOのIain Mackieは、「小さいほうが良い」という視点でAIを見ており、特定の高価値の問題を解決するためのプラットフォームを構築している。
- Malted AIは、2022年のAmazon Alexa Prizeで100以上のチームを抑えて優勝したことが起業のきっかけ。
- 現在、Malted AIは10名のチームで、Deepmind、Amazon、Google、BloombergなどからAI分野の専門家を擁している。
- 新たな資金は研究、製品開発、および採用拡大のために使用される予定。
私の考え:
Malted AIのアプローチは、特定の問題に特化した小規模モデルを使用することで、AI技術の適用範囲と効率を大きく変える可能性を秘めています。これにより、企業は必要とする精度を持つAIをより低コストで利用できるようになるでしょう。また、特定のタスクに特化することで、その分野でのAIの精度と速度が向上することは、多くの業界でのAI導入を加速させるかもしれません。
元記事: https://tech.eu/2024/05/15/malted-ai-raises/