記事要約
- Linux Foundationが、高性能コンピューティング(HPC)のためのポータブルなコアソフトウェアスタックを構築、促進、進展させることを目指して、「High-Performance Software Foundation」(HPSF)の設立を発表。
- この発表は、ドイツ・ハンブルクで開催されたISC-24カンファレンスで行われた。
- HPSFは、科学計算やデジタルエンジニアリング、AIの使用事例が増える中、データセンターがGPUやその他のコンピューティングアクセラレータを展開する状況に対応。
- アルゴンヌ国立研究所のリック・スティーブンス氏によると、HPSFはHPCコミュニティが次世代HPCシステム用のソフトウェアを共同で開発するのを支援するためのリソースとコラボレーションの場を提供する。
- HPSFには、Amazon Web Services(AWS)、Hewlett Packard Enterprise(HPE)、ローレンス・リバモア国立研究所(LLNL)、サンディア国立研究所(SNL)などのプレミアメンバーを含む、様々な組織が支持。
- 技術諮問委員会(TAC)が設立され、Cloud Native Computing Foundation(CNCF)に基づくガバナンスモデルに従って様々なHPCトピックスに取り組む。
- HPSFは、開発者が高性能ソフトウェアをより簡単に扱えるようにするための複数の技術プロジェクトを立ち上げている。
所感
HPSFの設立は、高性能コンピューティングが多様な分野で必要とされる現代において、非常に重要なステップです。オープンソースの協力により、技術的な障壁が低くなり、より多くのイノベーションが期待できます。特に、異なるセクターが共同で作業できる中立的なプラットフォームを提供することで、科学と技術の進歩に対するアプローチが加速されるでしょう。また、強力な支援と広範なメンバーシップは、その目標達成に向けた確かな一歩と言えます。