• 国際社会開発研究所(IISD)の専門家が収集したデータによると、過去12か月間に6つの国で18の新しい油田およびガス田の探査ライセンスが付与され、これらの探査ライセンスに含まれる埋蔵油ガスを燃焼した場合の総排出量は14.7百万トンのCO2に達した。
  • 先月、最も炭素排出量の高いロシアは3つのライセンスを授与し、推定油ガス埋蔵量を燃焼すると10.9 MtCO2となり、先月最も多かった。
  • 最も多くの投資を行った企業は、UDS-Group、中国石油天然気集団公司(親会社)、中国国家海洋石油公司(CNOOC)であり、最も高い埋蔵炭素排出量を持つ探査ライセンスを獲得したのは、UDS-Group、CNPC(親会社)、Chevronで、主にロシア、中国、赤道ギニアからであった。
  • 新たに授与されたライセンスによる埋蔵炭素排出量は、過去12か月間で合計1,922.7 MtCO2になり、最も多いのはモザンビークで、その他にもアンゴラ、コンゴ共和国、オマーン、ロシア、東ティモールが含まれる。

私の考え:新たな油田およびガス田の探査ライセンスの授与は、パリ協定の目標との乖離を示しており、地球温暖化を抑制し、化石燃料からの転換を進める上で重要な課題であることが明らかになっています。特に、埋蔵炭素排出量が高い国々では、この問題に対処するための取り組みが喫緊の課題となっています。

元記事: https://www.iisd.org/publications/newsletter/carbon-minefields-monthly-oil-gas-exploration-monitor-july-2024